立て続けに五十肩の患者さんがおみえになったので、今回は五十肩のお話。
五十肩とはいわゆるあだ名みあたいなもので、実際には肩関節周囲炎とも呼ばれます。
その名の通り、50歳前後に発症しやすい肩の運動障害や痛みを主症状とする疾患です。
その原因は様々で、自然治癒する場合もあれば、放置しておくとドンドン酷くなっていくものもあります。
発生機序として、生活環境、職業、既往症、合併症、加齢、過労から扁桃に病変が起こり、それに伴い内分泌・自律神経失調をきたし、免疫力の低下を引き起こします。
その状態で、肩関節に負荷が加わった際に肩関節の脆弱部位(弱っているところ)が傷害され、起こるものと考えています。
肩関節が脆弱化する要因として、お血(古くなった悪い血)による内臓循環障害、食生活の乱れ、合併症による体液の酸性化、筋肉代謝障害、心理的要因、ゆがみなどが挙げられます。
五十肩は鍼灸でも患者さんが多く、効果の見られるものの一つの疾患です。
その理由として、表の症状だけでなく、背後に潜んでいる原因も治療していくからだと思います。
なかなか治らない五十肩でお悩みの方は、お気軽に相談して下さい。